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免疫力を高めるためには
風邪や病気などにならないようにするためには免疫力を高めることが必要だということは「私たちの身体の免疫細胞」でお話したとおりですが、ではその免疫力を高めるためにはどうしたらいいのでしょう。

そもそも免疫力の低下は、ふだんの生活習慣から起こりえます。
不規則な食生活や睡眠、ストレスなどです。
ここではそういった身近なところから改善して免疫力を高める方法をご紹介します。



食べ物、飲み物で免疫力を高める!
■ 緑黄色野菜はもちろん、淡色野菜もたくさん食べる 
にんじんやブロッコリー、ピーマンなどの緑黄色野菜はビタミンやカロテンが豊富で健康によいとよく言われ広く食べられていますが、実は近年になって、たまねぎやらっきょう、キャベツ、カリフラワーなどの淡色野菜にも免疫力を高める栄養素が入っていることが分かってきました。
色の濃い野菜だけでなく、白っぽくてうすい色の野菜にも、ちゃんとすばらしい栄養素が含まれているんですね。
これらの野菜を毎日バランスよく、必ず食事に取り入れていくようにしましょう。
また、野菜は無農薬、有機栽培のものを選ぶとさらにからだにやさしく、安心です。
■ しいたけなどのキノコ類をよく食べる
しいたけやしめじ、まいたけ、そしてもちろんアガリクスにも含まれている豊富な多糖類などが、免疫力を高めるのには効果バツグンです。免疫細胞を活性化させる働きがあるので、毎日の食事の中にバランスよく取り入れるとよいでしょう。
とくにアガリクスに含まれるβ−D−グルカン(1−6)という成分は、飲むだけで体内に吸収されてNK細胞を活性化させるというすぐれた特長があります。
■ 緑茶を一日4、5杯飲む 
緑茶に含まれるカテキンというポリフェノールがには抗酸化作用があり、老化やがんの予防によいと言われています。免疫力を高めるためには白血球を活性化させることが必要になるのですが、その白血球の働きを助けるのがポリフェノールなのです。
日本人にとって身近な緑茶を、最低でも毎日の食事時、できれば1日に4、5杯は飲むようにするとよいでしょう。
また、朝起きたときや寝る前など、緑茶うがいを毎日することで風邪やインフルエンザの予防にもなるのでオススメです。
■ ヨーグルトなどの乳酸菌食品を食べる
人間の腸内には約100種ほどの細菌が住み着いているといわれています。
細菌といっても、ビフィズス菌のようによい働きをする善玉菌と、ウェルシュ菌などのように悪い働きをする悪玉菌に大きく分けられます。善玉菌は年齢をかさねるごとに減っていってしまうので、ヨーグルトなどの乳酸菌食品を食べることでビフィズス菌を増やすことができます。ただし毎日食べなければ意味がありません。
ヨーグルトには腸内環境を整えて腸管免疫を活性化させ、大腸がんなどを防ぐ働きがあります。
毎日食後におやつがわりに食べるように習慣付けるとよいでしょう。

毎日の生活習慣で免疫力を高める!
■適度な運動を行う
運動をすると、血液の流れがよくなり、体があたたまります。しかし、運動不足だと血行も悪くなり、低体温を引き起こします。
ウォーキングやジョギングなどの軽い有酸素運動を行うことにより、NK細胞(免疫細胞)の働きも活発になるので、無理のない適度な運動を続けることで、免疫力を高めることができます。
■ストレスをためない
人がストレスを感じたとき、交感神経が緊張し脳からステロイドホルモンや神経伝達物質が分泌されます。これによりリンパ球などの免疫細胞の機能を低下させることが最近の研究で明らかになっています。そのため、ストレスを発散できずに落ち込んでいたりすると、病気になりやすくなります。
ストレスを感じたら、何か発散できるものですぐに発散し、ためこんだり悩んだりすることがないようにしましょう。
■充分な睡眠、適度な休養をとる
睡眠を充分にとらないと、免疫力は低下します。夜更かしばかりしていると風邪を引く、と言われるのも、免疫力が下がって風邪を引きやすくなるからなのです。
快眠によって免疫力も高まり疲れも取れるので、人によりますが毎日約8時間ほどの睡眠をとるようにするとよいようです。長く睡眠が取れない人は、空いている時間に横になったり、じっと目を閉じるだけでも全然違います。
睡眠によって免疫力が高まるのは、メラトニンというホルモン物質の分泌により体内の活性酸素を減少させ、また免疫細胞も活性化させるからだといわれています。
■たくさん笑う
笑うことは自律神経(交感神経と副交感神経)を刺激して脳を活性化させます。すると脳から分泌される免疫活性化ホルモンによってNK細胞が活性化され、がんの防止にもつながり免疫力を高めることができます。
「笑う門には福きたる」という言葉がありますが本当にそのとおりですね。
顔を笑顔にするだけでも効果があると言われています。
■体温を下げないように心がける
人間の体温と免疫は密接な関係にあり、じつは体温が1℃下がると免疫力が30%も下がってしまうのです。逆に平均体温が1℃上がると免疫力は約60%も活性するといわれています。
体温が低いと、免疫力や代謝の機能が低下し、婦人科系の病気やがん、うつ、脳卒中などいろいろな病気を引き起こしてしまう可能性が大きくなります。体温の低下に伴い、免疫細胞や酸素がうまく機能せず、抵抗力を下げてしまうのです。
低体温や冷え性の人はとくに気を付けて、つねに体を温めることを心がけてください。
■薬、抗生物質はあまり服用しない
薬は長期にわたって服用したり、頻繁に飲むようになってしまうと免疫力が低下してしまいます。ほとんどの薬や抗生物質は体を冷やしてしまうため、上でも述べたように体温が下がると免疫力も低下してしまうのです。嘔吐や吐き気などの薬による副作用も、免疫力が低下したことから起こる作用です。
病気で薬を長期服用すると、一時的にはよくなっても、免疫が低下して血行が悪くなるにつれ、それがまた新たな病気のもととなることもあります。
薬にたよるよりは、日ごろの食事や生活の改善により免疫力を高めて、つよい体を作るほうが断然安全、安心です。
■喫煙はしない、飲酒は適度に
タバコに含まれる一酸化炭素は、ヘモグロビンと結びつくと、体内に酸素をうまく運ぶことができなくなり、その結果免疫力を低下させてしまいます。体が冷えたり、貧血、酸素不足などが起こるようになりそれがまた運動不足にもつながるため、免疫力は落ちる一方です。免疫力が低下すると感染症にかかりやすくなったり、タバコは肺がんや食道がん、喉頭がんなどを引き起こしてしまう危険性がとても高くなります。
飲酒は、適度な量であれば動脈硬化や心筋梗塞、がんなどを予防することができます。ただし飲み過ぎると免疫力が低下し、アルコール性肝障害や感染症などいろいろなウイルスに感染しやすくなるため、飲み過ぎや常飲にはならないように注意が必要です。

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